高澤流 舞リハ(リハビリ舞踊)の歩み

高澤流の歩み

豊明殿 前庭にて豊明殿 前庭にて高澤 淑(創流者)は、戦後何よりも新しい時代を築いていく子供たちに日本舞踊を通して健全な心と体の育成の一翼を担いたいと願い創流しました。日本の伝統芸術である舞楽、能楽、歌舞伎舞踊、上方舞など研鑚し、新しい時代に呼応した舞踊の神髄を創作舞踊にと、いろいろと取り組み発表して参りました。また家族の健康増進の為に、老いも若きも皆で楽しめる舞踊にも力を入れて参りました。

東京藝術大学 奏楽堂にて東京藝術大学 奏楽堂にてそんな歩みの中で、お弟子さんのSさんが、脳溢血で倒れ半身不随になられました。リハビリもつらく、死にたい、死にたいと言われるご主人の姿に、奥様からご相談を受けました。『それでは大好きな踊りでリハビリしましょう!』早速、整形外科の先生のご助言もいただき踊りでリハビリが始まりました。「痛いの忘れた!」Sさんの笑顔に奥様も大拍手。リハビリ舞踊の誕生です。

その後も、多くの障害のある方、高齢者の皆様と向き合い、お医者様のご意見を伺い、日本舞踊の情緒、表現法をとりいれた「芸術療法」舞リハは全国の高齢者施設、障害者施設で、様々な喜びのご報告をいただいております。

特徴


宗家 家元プロフィール


高澤 淑 Yhoshi Takasawa

東京音楽学校(東京芸術大学)出身。
・箏曲山田流 中能島欣一師に師事
・舞楽    東儀和太郎師に師事
・能楽宝生流 宝生英雄師に師事
・日本舞踊  六代目藤間勘十郎師に師事
・上方舞   楳茂都陸平師に師事
1953年、NHKTV開局記念番組にて舞楽“納曽利”を舞う。日本舞踊『百扇会』(読売新聞主催/歌舞伎座)、『華扇会』(報知新聞社主催/国立劇場、新橋演舞場)、『女流名家舞踊大会』(東京新聞社主催/国立劇場)など各流派競演舞踊会に出演。パリ・シドニー・オペラハウスなど、海外公演も行う。日本舞踊の活動の傍ら、リハビリ舞踊の研究・開発に力を注ぐ。リハビリ舞踊創始者。


高澤 爽 Sayaka Takasawa

東京音楽学校(東京芸術大学)出身。
日本舞踊高沢流家元。『華扇会』(報知新聞社主催/国立劇場、新橋演舞場)、『女流名家大会』(東京新聞社主催/国立劇場)など各流派競演舞踊会に出演。『たのしい舞リハ 第三集 第四集』の著者



高澤淑 爽